ちょっと前になるけれど、働く女子の運命を読みました。
- 作者: 濱口桂一郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/12/18
- メディア: 新書
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なかなか興味深かった。 この本によると、企業における女性の本格的登用は1995年以降から進んだみたい。(うろ覚えだから気になる人はちゃんと本を読んでみてね。)
そう思うと、女性が男性と同じ職責を果たして同じ様に評価されるようになり初めてからまだ20年経ってないんだ。
定年直前みたいなおっさんが女性蔑視なのも、彼らからしたらついこの前までそうだったからなんだろうな。と思えたし、変化は都会の大企業からだっただろうと思うと、そんな大企業任務ではない私が、運良く男性とほぼ同じように働けているのはラッキーなことだったんだな。と思うようになった。
私は子どもの頃からずっと(少なくとも結婚するまでは)男性と同じように働くんだと思っていて何も疑問に思わなかった。
まあ、それは今考えると女の子として上手くない選択だったかもしれない。リッチな旦那さんを捕まえて優雅な生活って訳にはいかなかったし、そもそも結婚もなかなか出来なかった。女の子として器用ではなかったかもしれない。
(まー、私はその路線を目指してもぜったい無理だったと思うけど。)
世の中のいろいろな女の人を見ていると、時々、諦めてるな、どうしてそんなに仕事に、経済的な自立に自信がないんだろうって思う人がいたんだけど、それはちゃんと社会の空気を読めているだけだった。空気を読めていなかったのは私だった。
自分が空気読めないことは知っていたけど、ね。
別に働くことだけが人生ではないし、幸せの形はいろいろだけど、男の人とおなじようには働けない、稼げないからという諦めが理由で、経済的に自立していたら決して甘んじないような立場を甘んじて離婚しない女の人や、困窮しながらも補佐的な仕事をしている女の人を見ると、不思議だった。でも、2017年になっても、実はそんな世界の方が広いっていうのが本当に実感として感じられて、悲しくなった。
上司の仕事の采配に不満を感じる事もあったし、今でも時々あるけど、ムカつく気持ちはそのままに、でも仕事を辞めずに頑張ろうって思った。諦めたくない。そして誰にも諦めて欲しくないから、諦めなくていい世界にしたいから。
さ、今週もあと1日頑張ろう。