或るワーキングマザーの日記

意識高い素敵なワーキングマザーには全然なれない。素敵な奥様なんてからきし無理。でもなんとかボチボチやってます。

忘れたいこと

私は忘れっぽいし、いつか全てを忘れてしまうから、このブログを書いている。子供と一緒の日々を、子供の成長と、その時々の自分の喜びを、老後思い返しては大変だった日々を楽しむために。だから、基本今起こる日々のいろいろを忘れたくないと思っているのだけれど、でも、人には忘れたいこともある。

 

 

 

皆さんは覚えているだろうか、息子が歯磨きの度に母のスマホでYourubeで動画を見るのを勝手に習慣にしてしまった事を。

 

私は忘れたい。

 

しかし、断固として忘れてくれない人がいる。息子である。世界一忘れて欲しい人だ。

 

残念だ。相変わらず歯磨きの準備をして母の膝に頭を乗っけると、「何か忘れてない?」とヤクザみたいな要求の仕方で、母のスマホを要求するのである。

 

ちなみに、スマホはロックが外されていれば、ホーム画面からアプリの検索に移動して、「ゆ」と入力してYoutubeのアプリを表示させる事が出来る様になっていた、いつの間にか。恐ろしい。これ全部自分で操作見つけて覚えたのだから、その執念はすごい。その努力、もっと勉学方面に使って欲しい。

 

(ちなみに本日「や」って入力してもyoutubeが表示されることを息子が見つけていた…)

 

とうとう彼は「毎日歯磨きしてる時に1つだけ絶対にゆーちゅーぶ見るってお腹の中で決めたの」と言い出した。「お腹の中で決める」とは、どうやら「腹を括る」的固い決意の事らしい。

 

やれやれ。当分忘れてくれなそうである。

 

しかし、いつも動画を見せながら歯磨き出来る余裕がある訳じゃない。息子がゲームをなかなか辞められなくて、全てが遅くなってしまった日に、「今日はもう寝る時間過ぎてる(のにこれから歯磨きだ)から、動画はないよ!」と母が言うと、息子は「じゃあ、明日2つね。いい?約束だよ」と返してくる。

話はそれるけれど、これで諦めてくれるなんて、感動ものの成長ではある。朝三暮四を超えたということだよね?

 

そんな日が2日3日と続くと、「じゃあ明日は3つ!」「4つ!」とバックログが増えていく。律儀である。一日一個の権利を絶対に失いたくないようだ。

 

「わかった。明日早く歯磨きして、寝る時間になる前に見れたら、4個見ていいよ」と返す優しい母。

 

と、見せかけて、彼がそんなに早く歯磨きを終わらせられないことを私は知っている。多分バックログは一生消化されない。