子育てあるある「死ぬのが怖い」
ある晩、寝かしつけをしていたら突然子供が泣き出した。
寝かしつけをしていると息子が「死ぬのが怖い…死んだらそこで終わりだから」とさめざめと泣き出したので、育児が新たなフェーズに入った感がある。
— busy_bee (@busybee_x64) October 20, 2021
息子は悲しくてシクシク泣くような玉では全くなく、これまで「自分の思う通りにならなくて、怒りのあまり」って感じでしか泣いたことがなかった。
そんな子が突然「死ぬのが怖い…」とさめざめと泣くのである。びっくりである。育児が新たなフェーズに入ったことを実感する。物理的な欲求だけでなく、精神的な部分を満たしてあげないといけないのだ。
非常識親
親があまりにびっくりして優しくしたせいで、翌日には「死ぬのが怖いから、〇〇(夕ご飯の嫌いなメニュー)が食べられない…」などと言い出し、相変わらず親が学習してほしくない事のみに発揮される脅威の学習能力を見せて親を脱力させるも、以後ちょくちょく寝る前なんかに「死ぬのが怖い…」と言うようになった。
ところがどっこい、保育園から帰る時親がまだ自転車の準備しているのに、一人で走っていってしまうとか、辞めて欲しい危険な事を何度言い聞かせても辞めないので、ドス声で「死ぬよ」って脅す母親が生まれてしまった。周囲の人にドン引きされている気がする。いや、あの、その、これは、そう言うんじゃなくて…
絵本でなんとか誤魔化そう
とにかく子どもがあんまり怖がるので、なんて声かけたらいいのかなって思ってネットを漁ると(そう言うネットの質問に回答するのは)意識高い親御さんが多いのか、あの絵本がいいとかこの絵本がいいとか書いてあるのである。
というわけでそういう絵本を片っ端から図書館で借りてみることにする。
100年たったら
輪廻転生的なお話。輪廻転生で死を一時的なものと誤魔化す事によって、恐怖を和らげる作戦である。
息子の反応はと言えば、「生まれ変わりなんかないんだよ」ってキッパリ。
ネットで調べて子供の「死ぬのが怖い」に良さげな絵本を何冊か借りたのに、輪廻転生っぽい絵本「100年たったら」を読んだ息子が「生まれ変わりなんてないんだよ」ってキッパリ。君って超現実的なのね…😱 https://t.co/xKE3cGWk2k pic.twitter.com/h2lisWNatJ
— busy_bee (@busybee_x64) October 24, 2021
まあよい。まだ次がある。
ずーっと ずっと だいすきだよ
まあまあ有名な本だと思うけど、実は私も読んだことなくて。絵本なんてあらすじ知ってどうなるもんでもないと思うから書くと、
一緒に育った大切な犬が死んじゃうけど、僕は好きって伝えていたから後悔が少ないよ的な話(雑すぎる要約)
これ読んで死の恐怖が和らぐと思うかって言うと、全然だね。案の定、息子の反応も「ふーん」って感じ。
ハイハイ次。
このあと どうしちゃおう
いつものヨシタケシンスケ節。死んじゃったおじいちゃんがどうしてるかなってアレコレ考える。
ヨシタケさんは「ものは考えよう」って伝えたいみたいなんだけど、いつものあのユーモアなんで、息子の反応「全部ウソ」
いゃ〜、そうなんだけど。君、結構きっぱりしてるよね。
わすれられないおくりもの
最後はこれ。森の精神的支柱アナグマさんが亡くなっても、みんなの中にアナグマさんは生きているよ的な話(相変わらず雑な要約)
これは、息子が4歳ぐらいの時小児科の待ち時間に読んで、私が涙ぐんじゃった本。いい話なんだけど、本当はビビりな息子は悲しい話だと察すると遠くに逃げて、全く聴いてなかった。
はてさて、6歳どうなるか。
読み聞かせる前に自分で読んだらしい息子の感想は「悲しい話だよ」。読み飛ばしてる可能性もあるし、一度読み聞かせをしてみるも読後はまさかの無言。
でも文句が出ないだけ多分一番きっとこれが彼の心には残っていると思う。知らんけど。
で、全部読んだ後どうなったかっていうと、相変わらず寝る前に「死ぬのが怖い…」といっております。最初の時みたいに、メソメソ泣いたりはしなくなったけれど。