或るワーキングマザーの日記

意識高い素敵なワーキングマザーには全然なれない。素敵な奥様なんてからきし無理。でもなんとかボチボチやってます。

6歳の誕生日プレゼント

6歳になる前の週末に誕生プレゼントを買いに行く。誕生日プレゼントは好きなおもちゃを買って貰える数少ない機会だから、自己決定権の行使の練習と思って、出来るだけ本人に好きに選ばせたいと思っている。

 

トイザらスでたっぷり30分ほどレゴとLaQ、ところがスイッチで迷い、何故か決めたのはレゴクラッシックの大きな箱。キャラとかない一番地味なやつ。箱はデカいけど、レゴシティだとかマイクラだとかに比べるとお値段だいぶ控えめ。ゲロ甘教育ママとしては、「そんなもんいつでも買ってあげるから、消防車のレゴとかにすれば?」と喉まででかかる。耐えた私、偉い。

 

しかし箱がデカすぎるので先にランチを済まそうとマックでご飯食べてると、隣に座った親子連れがポケモンセンターの袋を抱えているのを息子が発見してしまう。

 

見つかってしまっては仕方ないので、混んでいそうだけど食後にポケモンセンターに行くことにする。

 

普段は大したものを買ってもらえないポケモンセンターに誕生日プレゼント購入権を持って行ける事にすごく嬉しそう。意気揚々と入店し、いつもの主戦場である小物をズンズンと歩いてスルー。ピカチュウの等身大ぬいぐるみを見つけると、躊躇なく抱き抱える。おもちゃ屋の時とは大違い。もう決めたようだ。

 

息子の足取りに一種不安になり「これを買ったらレゴは買わないよ?」と言うと、即ピカチュウを棚に戻し、再び店の中を探し、なぜか売り場で1番でかいぬいぐるみを抱きかかえた。身長と同じくらいでかいぬいぐるみを抱きかかえる息子は可愛い。慌てて、陳列棚に表示されているお値段をチェック。1万4千円。そして、君は誰?

 

息子に「これは何てポケモン?」って聞くと、「インテレオン」と答えるけど、ぜったい違う。ぬいぐるみについているタグを確認すると「ゲッコウガ」という名前のポケモンのようだ。

 

「これゲッコウガなんだって。ゲッコウガ知ってる?」と聞いても、「違うよ。インテレオンだよ」と譲らない。

 

名前もわからないようなポケモンのぬいぐるみを1万4千円も出して買うの?マジ?コレ、絶対家で邪魔になるよ?

レゴとピカチュウ足した額の方が安いし…ブロックの方が嵩張らないし、ピカチュウの方が可愛いし…

 

ええい、ままよ。

 

我慢が出来なくて息子に「これすごく高いからさっきのピカチュウだったらレゴも買ってあげる」と囁いた瞬間、抱きしめていた「インテレオンもといゲッコウガ」を母に押し付けて、ピカチュウを取りに戻っていった。

 

こうして息子は当初の要求通り、ピカチュウのぬいぐるみとレゴを手に入れたのだった。

 

私は今もあの時の判断が親として正しかったのかよくわからない…彼の判断を尊重する為にゲッコウガ買うべきだった?一万四千円だよ?ピカチュウだけで我慢させるべき?

 

最初に自己決定権がどーたらって言ってなかった?あんな偉そうに語っておいて、なんなら息子のが親より一枚上手な疑惑もあるよ?

 

親って難しいな。

 

尚、両家祖父母からは、なんだかとってもお勉強になりそうな絵本および図書券でした。さすが教育じぃじばぁば…