或るワーキングマザーの日記

意識高い素敵なワーキングマザーには全然なれない。素敵な奥様なんてからきし無理。でもなんとかボチボチやってます。

キャリア女子は昇進の夢を見るか。

先週、香港から出張にきた同僚とランチした。

 

女性で、私と同じくらいの歳で、同じぐらいの歳の子供がいる。

 

彼女は営業で、私はエンジニア。何処の会社もそうなのか分からないけれど、うちの会社は営業職の方がキャリア志向が強い。ご多分に漏れず、私よりずっと野心家で事実キャリアのある彼女。

 

そんな彼女が夫の仕事の関係で育った国を出て香港に移住せざるを得なかった経緯を聞いたり、「女性は子供ができると営業を辞めてしまう」という言葉をヨーロッパ人の彼女から聞いたりすると、世界がググッと小さくなる。

 

夫がなかなか良い職にありつけず、やっと見つけたのは香港で、仕方なくヨーロッパでのキャリアを中断して香港について来た彼女。

 

彼女は香港に異動して、第一線の営業でこそなくなったものの、まだ営業組織で売り上げを持って働いている。でも、ヨーロッパでも、子供ができると、営業からバックオフィスに異動/転職する女性は多いのだと、彼女は寂しそうに言う。

 

なんだ、日本と同じなんだ。同じ事で悩んでいる人が、日本にも、世界にもいる。

 

外国の例を挙げて日本はダメだって言う人も、日本はスゴいって言う人もいるけれど、きっと本当はあんまり変わらないのかもしれない。(ただし経済政策/人口については割と皆にボロクソに言われますね…)

 

どんな国も、いいところばかりじゃないけど、悪いところばかりでもないよね。(ブルーハーツか。)

 

例えば香港は所得税が15%しかなく、累進課税もないらしい。しかし、労働者は簡単にクビにできるし、さしたる保障もないらしい。

 

おっと、話が逸れたけど、世界中の女子が、仕事と子育てについて悩んでいるのだ。私だって時に悩んで迷走しても良いんじゃない?なんだかちょっと心が軽くなる。

 

私が働き続けること、それは日本だけじゃなく、世界を少し変える事なのかも。女性の少ないテック業界で、女性が少しでも増えると言うこと。ほんの少しだけ、より男女が不偏に存在する世界に。

世界の中では、私は小さな砂つぶかもしれない。それでも、私が望む世界の実現のために。いつか硬い地層になれるように。

 

世界中の女子と一緒に、今日も悩もう。