或るワーキングマザーの日記

意識高い素敵なワーキングマザーには全然なれない。素敵な奥様なんてからきし無理。でもなんとかボチボチやってます。

悪い子はどこ?

寝かしつけの前にまたケンカした。

 

火種は案の定、世界一忘れて欲しい習慣である歯磨き中のYouTube。息子が自分で選んだ動画が短くて、もう一本見たいのに、母がいいと言わなかったから。

 

いや、もう寝る時間過ぎてますし。何度声かけても、その日届いた新しいこどもちゃれんじに夢中で歯磨きしなかったからですし。

 

怒り狂った息子は思いつく限りの悪態をつく。

「ママ、もう嫌い!もうずっと一緒に寝ないから!」

 

母と寝たい息子は、ママもまた自分と寝たいと思っていると信じて疑わない。そして、ママと寝れないのが、自分にとって最も避けたい事態であるから、母もまたそうだと信じて、母に最大限のダメージを与えるべく宣言する。

 

「ママが悪いよ!絶対絶対一緒に寝ないんだから!!」

 

「それは残念〜」と流して、洗面所で自分の歯磨きをしにいく。まあ、たまには1人で朝まで起こされずに寝るのも悪くない。

歯磨きが終わって戻ってみるとリビングにいたはずの息子が寝室に移動している。夫のではなく私と息子の寝室に。

 

あれっ?と思いながら寝室に入ると機嫌を直した息子がゴキゲンで話しかけてくる。なんだもう機嫌は直ったのか。

 

寝室の電気を消して、並んで横になりながら息子に

「さっき、『ママの事大嫌いだから、ずっとママと寝ない』って言ってた子がいたんだけど、見なかった?どこ行っちゃったのかな…?」

と訊くと、「そんな子、見なかったよ」としらじらしく答える。

 

その様子が可愛すぎて

「あれー?もうパパの部屋行っちゃったのかな。心配だから見てこようかな。」と追い討ちをかけると、

「もう寝てると思うから止めなよ。起こしちゃうから」とさらにしらじらしく答える。

 

「そっか。そうだよね。」というと安心したように力強く「そうだよ。やめた方がいいよ」と笑う。か、かわい〜。

 

最近会話が続くようになって、本当楽しくてしょうがない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5歳の週末。

休みの日に家族で出かけていたら、地域の人が手入れしてくれている花壇に飾られた、これまた地域の人が作った、オカンアート味というか、プリミティブな趣がある割り箸か何かで出来たスカイツリーを息子が見つけた。

 

「あ、スカイツリーだ!写真撮ろうよ」と嬉しそうに駆け寄り、

 

父と並んで、母に写真を撮らせた後、母のスマホで写りをチェックして、

「今度はパパとママ。オレが撮るから」と母の携帯を取り上げた。

 

一枚撮って、

「うーん。2人共ピースだから、ママはハートにして。パパはピースでいいよ」とポーズに注文をつけ、もう一枚写真を撮った。

そして、「次はオレとママ。パパが撮って」と夫に写真を撮らせ、満足そうにしてた。

 

後から見たら、撮ってくれた写真にはフレームに指が映り込んでいたし、この年でアイドルみたいなハートサインはちょっと恥ずかしかったし、そもそもなんでそんな所でそんな記念撮影してんの?って感じだったけど、楽しかった。なんの変哲もない場所で精一杯記念写真みたいなポーズをとってる夫婦の写真(子供の指つき)は何度見返しても愉快な気持ちになる。

 

日常の幸せと言った感のある良い週末だった。

 

 

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スカイツリー?(むしろ東京タワーでは?)

5歳、ようやく絵本を自分で読むようになった話

 

 

ひらがなを覚えた

4歳半ぐらいからひらがなを覚えて、文字が読めるようになった風であった。

 

五十音表のひらがなは読めているし、お菓子のパッケージに書いてある(親にとって都合の悪い)文字も読んでいた。なんなら割と早い段階で一文字ずつ読み上げるのではなく、単語単位で読むようになって「賢い…!」とか持病の親バカを悪化させていたのに、絵本は相変わらず「読んで〜」と持ってくるし、「交代に読もうよ〜」とか誘っても「ママが読んで!」と絶対自分で読もうとしない…親バカは寛解した。もっと患いたかった。

 

まあ小学生になったら学校で強制的に読ませられるから、それまで頑張って読み聞かせするか…と最早、諦めかけたとき、夫が幼児向けの謎なぞの本を買ってきた。

 

 

なぞなぞようちえん
たのしくあそぼう!なぞなぞようちえん (あそびの本シリーズ)

たのしくあそぼう!なぞなぞようちえん (あそびの本シリーズ)

  • 作者:本間 正夫
  • 発売日: 2014/03/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

この本である。勿論なぞなぞとして成立してる問題もある。あるんだけど、「ちいさなふくろをオレンジ色の皮で包んでいるくだものはなあに?」とか全然なぞなぞじゃないのも入ってる。答え言ってるじゃん!

 

親としてはコレのどこが面白いのか…?と疑問に思っていたけれど、息子はイヒヒと少年らしく笑いながら、ずっと読んでいる。時々、問題を音読して、母に出題してくる。そしてニマニマ答えをカンニングしながら、母が答えられない(フリをしている)のを楽しんでいる。

 

文字を読むことを拒否していた息子が、イヒイヒ笑いながら文字を貪り読んでいる!ママに問題を出題出来るのは相当楽しいらしい。最高じゃん。

 

というわけで、もう一冊買った。で、2冊読み終わった頃、息子が絵本を自分で読むようになった。勿論、気が向いた時だけだけど。

 

「ママ、眠いの?絵本一冊読んだら寝ちゃいそう?」と言って絵本を読み聞かせしてくれてたりして、本当可愛すぎる。勿論、最後まで読み終わったら即ぐーぐー寝たフリした。

 

というわけで、ありがとう「なぞなぞようちえん」なぞなぞとして成立してないとか、馬鹿にしていてごめん。

 

 

7の足算

ある晩、寝る時間になってもなかなか寝ない息子に「オレ、7をずっと足して104までいった!」と自慢された。咄嗟に意味が理解出来ないでいると、

「7たす7たす7たす…ってずっとやっていって、104まで行ったって事だよ!」と説明してくれた。

 

えっえっ?咄嗟に104が7の倍数か判別出来ない私は、「えーと、104から70引いて、34。34って7の倍数だっけ…?しちろく42。しちご35。あ、違うじゃん」

 

という訳で、残念ながら104は7の倍数ではなかった。

 

さて、これは計算ミスか、そもそも彼が適当に大きな数字を言っただけなのか。もう寝る時間はとっくに過ぎていたけど、こうなったら私の好奇心が止まらない。

 

もう一回やってみてよ。とお願いして、7たす7から始める。意外にも危なげなく無事105まで到達する。あ、本当に計算してたんだ、すごいじゃん。

 

じゃあ、105たす7は?と尋ねると、突如「わからない…」と帰ってくる。えっ?

 

えーと、じゃあ、5たす7は?「12」12たす100は?「112」ってことは105たす7は?「112」

 

出来るじゃん。じゃあ112たす7は?「わからない」

 

えっえっ?今回も、112を100と12に分けてあげると計算できる。

 

驚き。3桁になるとそれだけが理由で計算出来ないって事があるってこと?2桁の計算は問題なく出来るし、3桁の数字が100+2桁の数字であることは理解してるのに?

 

子供の出来る事と出来ない事の境界はいつだって本当に不思議だ。

 

 

 

COCOA再び

月曜日の朝、奴がまたやってきた。寝起きに携帯で時間をチェックした時に、とっさに通知をクリックしてしまい、今回もスクリーンショットがとれなかった。

 

しかし、先週は毎日3時間かけて客先に通っていた。思い当たる節がありすぎる。ところが、アプリを開いた時の表示は今回も「接触なし」。まあ、でも油断はできない。先週の通勤片道1.5時間のうち、1時間ぐらいは乗り換えなしで同じ電車に乗っていたので、それなりの濃厚接触を他人としているのだ。日付を特定させるべく、前回も使ったCACAOtestに。

cacaotest.sakura.ne.jp

 

今回見てみると、こちらのCACAOtestのドキュメントページに、以下のように書いてある。前回通知が来た時にはなかったような気がするけど、思っていた通りだ。やっぱりね。(そして最新のバージョンのアプリではこの問題は修正されているみたい。)

ver1.1.3以前のCOCOAに関する注意事項

  • 厚労省のFAQによると、ver1.1.3以前のバージョンを使用すると1メートル以内で15分以上という判定基準よりも広範な接触についてプッシュ通知が表示されていることが明らかになっています。範囲外の通知も来ている可能性を考慮してください。

 

github.com

1つ目のURLで調べた今回の接触日時は10日前。先々週は在宅勤務で、その日もやっぱり保育園とスーパーぐらいにしか行ってない。濃厚接触不可能だ。というわけで、今回も無視することにした。アプリの不具合は修正されたし、これが最後の通知になるといいな!

新型コロナウィルス接触確認アプリ(COCOA)で通知が来たけど、無視した

 

朝起きたら、iPhoneに通知が。

土曜日の朝おきたら、iPhoneに通知が。

 

「COVID-19にさらされた可能性があります」

 

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

 

早速アプリを開いても「陽性者との接触は確認されませんでした」と表示される。このパターンもネットでよく見てきたから、進研ゼミ並に勉強済み。iPhoneの設定からキャッシュを調べていく…

 

と、あった!一件だけマッチするものが。たしかに最近、何日か仕事で出歩いていたから心当たりはなくはない。

 

日付を調べる

でも最近何日も出歩いていたんだよね。何時だ…?と思っていたら、キャッシュ値から日付を調べてくれるサイトがあるらしい。入力ファームにキャッシュ値をポチポチ入力していく。(ちなみにコピペできなかったので、割とダルい)

 

http://cacaotest.sakura.ne.jp/

 

で、このツールによると、接触があったのは12日前。えっ、前すぎる。必死にその日の行動を思い出してみても、その日は仕事で外出してない。となると、保育園の送迎と、行っていたとしてスーパーぐらいしか外出していない筈。しかし、前すぎてスーパーに行ったか記憶にございません。

 

そもそもどうなっていたらCOCOA的濃厚接触なの?と思って調べると、陽性者と1m以内に15分滞在したらだという。

厚労省の「新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)について」
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000641655.pdf

 

スーパーに行っていたとしても、濃厚接触はストーカーでもない限り難しい。上のサイトが出した日にちが間違っているのか?と思って上のアプリについて調べてみた。すると下のページの日にちの特定」の項にその方法が書いてあって、算出方法は信頼できそう…

 

GitHub - openCACAO/cocoa-ios-date-identification: iOSの接触日が特定できない不具合に対応するためHASH値より日にちを特定するプログラムです。

 

ということは、やっぱりこの日…でも家族、保育園関係者以外と濃厚接触してない自信がある。

 

うーむ。

 

何があったのか

もはや、まさかのハッシュが衝突したか?と思って、とりあえずネットを調べていると、こんな記事を発見。

 

www.watch.impress.co.jp

この記事の「何があったのか、推測してみた(あくまで「推測)」という部分の説明は、そもそもこのアプリが”接触があったと通知しながら、接触がないとアプリ画面で表示される”いう状況をうまく説明しているように思う。つまり多分私も、『「1メートル・15分」ではない、緩い接触があった』のだろう。

 

保育園送迎で、あるいはスーパーで後に陽性になる誰かとすれ違ったのだろう。しかし、それからなんの症状もないまま、もう既に12日が経過している。

 

新型コロナの潜伏期間は最大14日とはいえ、平均は4−5日だし、12日目以降に症状が出る確率は格段に低いはず。となると私は、ほぼコロナに罹っていない(少なくともその時の接触では)だろう。と結論づけて、自分を安心させることにした。もしものために14日経過するまで外出を控えることにして。

 

夫に相談

iPhoneに通知がきて、ヒットするキャッシュが見つかったあたりで、夫にPCR受けたほうがいいかな?と相談すると、予想外に「受けてきなよ!」という即答が。

 

夫は「科学的」なのでぜったい要らないって言うと思ったんだけど…

 

「あの〇〇病院(近所の感染症指定病院)の敷地にさ、白いテントが張ってあってPCR検査してるの知ってた?前から中が気になってたから、ちょっと行って見てきてよ。」とのたまった。

 

あ、なるほど…そっちな。

 

「ま、でもPCR検査に行ったほうがリスク高いと思うけど」

 

ですよね〜。一瞬、せっかくだからPCRに行かないともったいないような気分になっちゃったじゃん!

 

よく考えると今日は土曜日だから、今から最速で動いても、明日は各所お休みだし、PCRを受けられるのは月曜以降だろう。そしてその月曜日というのが、接触があってから14日目である。無駄だ。医療費つまり税金の無駄遣いとしか思えない。

 

やっぱり月曜までおとなしくしてるだけにしよっと。

 

 

 

 

絵のない読み聞かせ

絵本ではない長めの本の読み聞かせって何才ぐらいから大丈夫なんだろう。疑問に思ってググってみても、(絵本の)読み聞かせの開始年齢についてしか見つからない。

 

おしりたんていの本(絵本ではない方。絵が多めだけど絵本ほどではない)は随分前からうちにあって時々読んであげているし、わたしが子供の頃は、幼稚園の年の頃には読んで貰っていた気がする。という最高にアテにならない、多分に美化されている危険のある記憶を頼りに、ひとつトライしてみることにした。

 

家には、独身時代に衝動買いした愛蔵版のイラストが綺麗な「楽しい川辺」の洋書がある。その絵を見せつつ、日本語版を読んであげようと、図書館で日本語版を借りてきた。正確には「楽しい川辺」はなかったので別訳である「川辺にそよ風」であるが。

 

初めて読んであげた時は、すぐにモゾモゾ動きだして、自分の手元にある洋書の方のページをめくってはあさっての場所を開いたりしだして、5分ぐらいでパタンと本を閉じたのでお終いにした。

 

やっぱりまだ難しかったな。と思った。何ならもうそのまま図書館に返すつもりで、図書館の袋に突っ込んで置いたぐらい。

 

「川辺にそよ風」の訳だけかも知れないけれど、このお話は実は語彙が結構難しい。こんな感じ。

 

「灰色の馬は、なつかしいわが家のしずかな馬場を夢に見ながら、とぼとぼ歩いていましたが、この、時ならぬおそろしい状態におかれたとたん、なにもかもわすれて本能に身をまかせました。」

 

時ならぬ、とか、本能に身を任せる、とか。難しい…。

 

5才の語彙にはなさそうな単語がバンバン出てくる。その上言い回しが持ってまわっている所も多く、そもそもストーリーが掴めているんだろうか?と思わなくもない。

 

ところがその日の夜寝る前に「あのご本はどこ?」と訊いてきて、寝る前に続きを読めと要求してきた。別に毎日寝る前に読み聞かせをするような素敵な習慣があったわけでもないのだが。そして、やっぱりページをめくったり、布団の上をゴロゴロ転がったりしながらも、たぶん10分ぐらいは聞いていた。

 

その次の日もその次の日も、やっぱり寝る前に本を引っ張りだしてくる。3日目になると同じようにモゾモゾ動きながらも、ずっと聞いている。私が音読に疲れてしまい、ちょうど一話目が終わったので、そこでおしまいにさせてもらった。「楽しい川辺」は複数の短編から構成されているのだ。

 

そんなこんなで、4日ぐらい経つと、今度は母がおしまいにしようと提案しても嫌がるようになって、毎日20分ぐらい読ませられる羽目になった。疲れる。それから聞いている時にモゾモゾ動くのが日に日に減って、絵がないお話だけの部分もだいぶ大人しく聞いているようになった。なんなら、お風呂で夫に「〇〇(行うと良いとされていること。例えばドリルとか)したから、今日は”お話”読んでもらうんだ〜」と話したりして楽しみにしているらしい。

 

ストーリーをどのくらい理解して、何を楽しんでいるのかまったく謎なんだけど。

 

謎なんだけど、でもこうなる予感がしていた部分もあって、うちの子は自分で本を読むのは嫌いだけど、読んでもらうのは大好きなのだ。保育園で絵本を読んでもらっている途中でお迎えに行くと、絶対お話が終わるまで待たされる。なんなら、先生がこれからご本を読むみたいなタイミングでも、読み終わるまで待たされる。よそのクラスが読んでもらっている所に通りがかっただけでダメ。少し離れた所にたって、お話を聞いて一歩も動こうとはしない。「物語が好き」を超えて、なんだか中毒めいた、むしろ「途中で止められない」ぐらいの執着を感じている。

 

結局、彼の好きな事だから、なのだ。

 

馬を水辺に連れて行く事は出来るが、馬に水を飲ませる事は出来ないっていうか、今回の本を借りて読んであげてみた(水辺に連れて行った)結果、息子は物語を聴くのが大好き(水を飲むのが大好き)だったから、そのうちちゃんとお話を聴いていられる(たくさん水を飲む)ようになったのだ。

 

結局、本人のやる気があればなんだって出来るんだな。って事実を突きつけられる。

 

 

鉛筆の運筆能力が低めで、ヘロヘロの文字を書く息子を心配して、この一年ぐらいあの手この手で一秒でも長く鉛筆を握らせようと画策しているのけれど、未だ全く成果は出てない。

 

そもそもお絵かきも塗り絵も嫌いなんだ、彼は…

 

最早怪しい壺を買う心理で、アレコレ投資して、書きやすいと噂の色鉛筆(ポンキー)だとか、32色の色鉛筆(Uni 888)だとか、好きなキャラの塗り絵も、楽しそうな迷路のワークも、一杯買ったけど、ほとんど使ってない。必死に必死に30分ぐらいさりげなく誘導して、最後には露骨に誘って、5分で終わり。

 

一方で、読み聞かせはここまで投資金額ゼロ。たった4日で目覚しい成長。

 

絵のないお話を耳から聞いて理解するのは、小学校に入ったら先生のお話を聞くのに必要な能力だと思うから身について良かったんだけど、でも、こんなにアッサリ成長されると、逆に、全然効果の出ていない、好きじゃない事を伸ばすのは不可能だな。ってわかるよね。

 

 

 

そして本日、最長読み聞かせ時間記録を更新した。40分。喉が疲れた。そして母は、完全なる自分の手間の都合で、お話を聴くのより、絵を描くのが好きだったら良かったのにと思うのであった。

 

まあ、このままならなさが育児の醍醐味なんだけれども。