或るワーキングマザーの日記

意識高い素敵なワーキングマザーには全然なれない。素敵な奥様なんてからきし無理。でもなんとかボチボチやってます。

耐え難き人生の理不尽

夫は時々、休日の夕方に、お風呂にゆっくり浸かりながら、ツマミを食べ、お酒を飲む。

 

お風呂でお酒を飲むのは体にも良くないし、行儀も良いとは言えないから、辞めて欲しいと常々思っているが、辞めてはくれない。

 

 

ーーーー

 

 

夫の帰りが遅かった昨日、普段何度言ってもなかなかお風呂に入ろうとしない息子が、何故か自分から服を脱いでお風呂に消えてった。

 

珍しいと思いながら、慌ててご飯を片付けて風呂に追いかけると、勝手に出したおやつとお茶をお風呂に持ち込んで、湯船に浸かりながら、ポリポリ食べているではないか。

 

完全にパパのマネである。

 

夫がやっている以上、あまり怒るわけにもいかないじゃないか。食べ終わったら体を洗うと言うので、のんびり湯船に浸かりながらゆっくりおやつを食べるのを、ひたすらに待つ。…待つ。

 

そのうち自分がのぼせてきたので、

「先に上がってるからね。体洗うとき教えて」とお風呂のドアを開けると、いつの間にか夫が家に帰ってきていた。(我が家はお風呂からリビングが見える)

 

「パパ、帰ってきているよ。」

 

母の声にリビングを確認し、夫を見つけた息子は、その瞬間に、な、何と、おやつをサッと自分の背中に隠したのである!

 

イヤ、ちょっと待って。

君がママの前では聞かん坊で、パパの前ではいい子なの知ってるけどね。でもね。

それはパパのマネだよね?何でパパに怒られると思って隠すの?この場合、怒りたいのは、どっちかと言うとママです!

 

こういうことは、ママに秘密で、男同士、パパと2人きりの時にやって頂きたい!何でママが付き合わないとならないのさ!

 

 

仕方ないから、そのままお風呂交代して、息子の体を洗うのはパパにやってもらったけれど。

でも、まだ、全然納得いかないな。

 

新しい赤ちゃん、またの名をトイレットペーパー

保育園帰りに寄ったスーパーの軒先で売っていたトイレットペーパー(もちろん12ロール入り)に、息子が抱きついて、「赤ちゃん!」と離さない。

取り上げようとするも力が強くて、これ以上頑張って取り上げようとすると、トイレットペーパーの薄いビニル袋が、伸びてしまって売り物にならなくなりそう。…仕方ないから諦めてサッサと購入。

 

買い物を終えて、帰り道。自転車の後ろに乗った息子に「赤ちゃん、1人じゃ乗れないから抱っこしてあげてね」と、トイレットペーパーを持ってもらうことにする。そもそも、保育園の荷物と、スーパーの買い物で自転車の前カゴはいっぱいなのだ。

 

信号待ちの時、後ろに座った息子がゴソゴソ動いているので、振り返ると、デカい荷物を抱きしめ続けることに疲れたようで、トイレットペーパーが今にも落ちそう。

 

慌てて、「赤ちゃん落ちそう!ちゃんと抱っこしてて!落ちたら怪我しちゃうよ。」と言ったら

 

前で同じく信号を待っていた人がギョっとして振り返った。

 

あ!!すみません。本当は赤ちゃんじゃなくてトイレットペーパーなんです…

 

振り返って、子供乗せから大きくはみ出したトイレットペーパーを確認したその人は、可笑しそうに笑って、また前を向いた。

 

ふ〜、危なかった。赤ちゃんを子供に抱っこさせて自転車に乗る虐待親かと思われるところだった。

 

振り向いてくれてありがとう!

 

 

ちなみに、息子が「赤ちゃんもネンネするんだよ」と主張したので、本日「赤ちゃん」は私と息子の布団に並んで寝ています。

 

布団に転がるトイレットペーパーのパック。香り付きのため、ほんのり漂う香料の匂い。本当に邪魔です。

 

ではよい夢を。

 

 

理不尽上司に学んだ子育て

昔々、理不尽系の上司がいた。

 

すごく偉い人で、下で働いている先輩がいつも上司の横暴を嘆いていた。

 

先輩はしばしば海外に出張していたのだが、いつも帰ってきてお土産をくれながら言うには、「現地時間で現地の人と会議して、日本時間で日本の仕事をして」いてホテルにはシャワー浴びるぐらいしか帰れなかったらしい。

 

ある時には、その横暴上司に「夜寝てないんだから、出張の時ホテル要らなくない?」と言われたと怒っていた。まあ、ホテル予約なしじゃどの国も入国審査通らないだろうから、ホテルは抑えざるを得ないから大丈夫!(そういうことじゃない)

 

まあ、そんな感じでその先輩は横暴上司についていつも愚痴っていたのだが、ある時、下っ端の私がその横暴上司と仕事をすることになった。

 

それは、ある会報誌の上司のコラムの代筆だった。代筆、又の名をゴーストライター。横暴上司は出世しているだけあってものすごく頭が良く、回転も早いのだが、回転が早すぎるのと、推敲をキチンとしないせいで、書いた文章には、主語と述語が合っていないレベルの間違いが含まれていて、めちゃくちゃなのである。

 

という訳で、最初は上司の文章を上司と推敲して、「ここで言いたいのはコレですよね?では、こう変えましょう。」みたいなことから始まって、そのうち、トピックだけ上司に指定されて原稿を丸々書くようになったのだ。

 

先輩から横暴ぶりについて聞いていたので、最初は大いに恐れながら仕事をしていたのだが、丸々代筆するようになっても、一向に上司は横暴にならなかった。

 

私が女性だから遠慮があったのかもしれないけれど…それより仕事が代筆だった事に理由があったと思う。

 

私がしたのは紛うことなき代筆だった。コラムに掲載されるのは上司の名前であり、私の名前は出ない。つまり究極的にそれは上司の仕事で、編集さんに対しても原稿の遅れその他全てのトラブルは表向き全て上司の責任だった。(上司は見栄っ張りでもあるのだ。)

 

上司からなかなかトピックが貰えなくても、原稿のレビューをしてもらえなくても(流石に提出前に確認してもらっていた)、最終的に名前に傷が付くのは上司である。

 

だから私はいつも、「早く〇〇してくれないと、上司が困ることになりますよ」という気分だった。もちろんそんなことは言わなかったけれど。

 

一方で先輩は、今考えるとすごいドMだった。嬉々として横暴上司の世話を焼いて、上司の失敗を素晴らしい手腕でリカバーする。

そして、リカバー出来ない時(誰にだって限界はある)、何故か上司に先輩が叱られていた。いや、そこ、悪いの上司じゃん。と私は心のなかで思う。

 

素晴らしく頭の回転が早く、仕事の出来る上司は、子供みたいな性格だった。頭が良すぎて、人格的に大人にらならなくても、済んでしまったのだと思う。先輩が下手に出てくるものだからどんどん増長していただけなのだ。

 

自分の責任にない事を、自分の責任のように謝ると、ある種の人を増長させるという事を、その時学んだのだ。それから、どんな人間でも、それが自分事だと思わせる事が出来れば、ある程度動かせることも。

 

そして、子供が生まれてしばらくして気がついた。子供とは、あの横暴上司そっくりの、いやもっとタチの悪い生き物である事を。

 

朝イチの会議の為にいつもより早く保育園に行きたくても、子供にとっては知ったこっちゃない。優雅にゴネて、全ての努力を無にしてくれる。ですよね〜、私の都合ですもんね。

 

トイレトレでも、お絵かきでも、親がやらせたいとアレコレ頑張っても、本人はどこ吹く風。全くヤル気なし。だって本人が必要性を感じてないんだもん。

 

ハミガキだけは、散々ハミガキしないと虫歯になって歯が痛くなると言い含めると、歯を磨いてくれと自分から言うようになった。

まぁ、その前に「ママはいいんだよ〜、磨かなくても別に。歯が痛くなったら可愛そうだなって思って磨く?って聞いただけだから」ってたっぷり脅しているけれど。

 

そんなわけで、なんとか日々の諸問題を子供の自分事にして、自主的に動いてくれるようにならないか日々知恵を絞って、今日も朝イチの会議に遅刻しないように、子供を拝み倒して自転車に乗せています。(←結局全然出来てない

 

 

 

 

 

 

 

 

グリンピース記念日

保育園帰りの買い物中、スーパーの缶詰売り場で、突然息子がグリンピースの缶詰を欲しがった。

彼にはこういうところがある。突然、手ぶらで帰ってなるものかと決意する瞬間というか、ワガママを聞いてもらいたい!というモードになるというか。

 

驚いて、「ちゃんと食べるの?緑のお野菜全然食べないのに?」と聞くと、

得意満面の息子は、人差し指を立てた手を顔の横に置いて、ピンピン強調しながら、

「えっ?〇〇(自分の名前)君、ブロッコリーたべるよ?」

「よーく考えて?ブロッコリーは、な・に・い・ろ?」

と母に考えさせようとする。4歳、最近大げさなジェスチャーを付けて来るようになった。やばい、うざ可愛い。

そういえば、最近、ブロッコリー食べるようになったんだった。迂闊だった。

 

しかし、ブロッコリーは食べるけど、別に好きではないことを思い出したらしく、グリンピースの缶詰は素直に棚に戻され、買わずに済んだ。こうやって説得に応じてくれる所も成長である。感涙。

 

缶詰が欲しいと君が言ったから、今日はグリンピース記念日

 

 

 

 

素晴らしき哉、4歳。

ある晩、事情がありまったく寝ない息子にしびれを切らした。

母「早く寝ないとお化けくるよ?」
子「何時になったらくる?12時?」
母「10時になったらくるよ。」
10時まではあと5分。
子「12時だよ」
母「10時になったら来るんだよ。今日はどのお化けが来ると思う?」
子 …
母「一つ目小僧かな?」
子「そういうこといわないの!一つ目小僧って言ってると、本当に一つ目小僧がくるよ!!」
母「ごめん」
子「来たら怖いでしょ!」
 
この会話の歓びが分からないものは幸いである。きっと、延々と意味のわからない会話モドキに付き合わされた経験がないのだ!
 
長かった。泣き声だけで全てを察しないとならないとこから始まり4年。これまでかすかなヒントを元に推理力を振り絞って、子供の要望に応えてきたけれど、4歳ってすごい。ワンダフル!
こんなにちゃんと会話が続くもんなんだな。

EXPLORE THE UNSEEN

子供がはじめて遊園地のアトラクションに一人で乗った。

 

親から離れて一人で15分ぐらい並んで待って、お姉さんの指示を聞いて、乗り物に乗りこんで、一人でベルト締めて。

 

乗ったのは遊園地によくあるメリーゴーラウンドや空中ブランコのように、小さなドラゴンにのってくるくる回るタイプのやつ。それぞれ別の色のドラゴンが5匹だけついた小さな、小さい子供向けのアトラクション。4才でも一人で乗れるぐらいだから本当に小さくて、親が待っている場所から子供の様子が全部見えた。

 

並んで待っている間、前の同じ歳ぐらいの子どもに何やら話しかけては、ケンカにならないかと親をヤキモキさせたり(勿論なんともなかった)、かと思えば親が自分を見ている事に気が付いて嬉しそうに笑ったり。順番がきて、係員のお姉さんと何やらお話しして、指示を聞いているときの横顔の真面目そうな面持ちとか。

 

全部見えるんだけど、遊園地の喧騒もあって全く声が聞こえないから全部が遠い世界の出来事みたいに思えて。

 

アトラクションが動き始めても一周ぐらいは緊張した顔したまま、まっすぐ前を見て、ハンドル握りしめて。柵の外で待つ親の方など一瞥もしなかった。

 

2周目で、やっと親を見つけると、まだ少し緊張の残った顔で、小さく手を振ってくれた。

 

それから、アトラクションが一回転して戻って来るたび、盛大に手を振る親に、律儀に手を振り返してくれた。

 

あっという間にアトラクションは回転をやめ、係員のお姉さんが

「ベルトを外して下さい」

とアナウンスする。即ベルトを外そうとするけれど、バックルが硬いのか外せなくて少し焦っている。

 

これは係員のお姉さんがお手伝いに来てくれるのを待たないといけないかな?と親が思っているうちに、自分で外せたようで、焦った心細そうな顔が、一瞬で誇り高い顔になった。

 

遊園地のドラゴンに一人で乗って、自分でベルトも付け外しできるお兄さんの自信。

 

自身に満ちた足取りで、ドラゴンから降りると柵の外にいる親の所まで走ってきた。

 

4才の彼の小さな世界が、既に親の手の届かないところに広がりつつある。 なんだか感傷的になってしまって泣きそうになった。

  

 

 

遊園地で遊んだ後、併設のモールのセールを覗いて、子どもにEXPLORE THE UNSEENと書かれた宇宙柄の服を買って帰った。

「まだ見ぬものを探検せよ」

 

 

 

夜眠る前に

「今日、ドラゴン乗る前に係のお姉さんとお話ししていたでしょう?何を話していたの?」と訊くと、

「(お姉さんが)ピンクでもいい?って言って(自分が)うんって言って、ピンク(のドラゴン)に乗った」と教えてくれた。

彼は確かにピンクのドラゴンに乗っていた。最後の1つに乗ったので、5色あるドラゴンのうちピンクしか空いていなかったのだ。

 

この調子で母の知らない世界のことをこれからも教えてね。

 

 

 

 

 

 

 

我々は何者か - 子供が生命の起源に興味を持った時に読ませる本

 

busy-bee.hatenablog.com

 息子の興味に寄り添って下水道について教えてくれた保育園を讃えていたら、私の中の内なる声が言うのである。

「今度はお前が生命の進化について教える番だ」

ごもっとも。

 

なんなら、生命の進化について教えるだけでなく、「わからないことをどのように解決するか」ということを子供に教える絶好のチャンスじゃないか!理系かあさん、頑張っちゃうよー。

 

早速、眠れない夜にWebを徘徊して生命の進化について説明してくれそうな絵本を見繕って、区の図書館で予約していく。予約すると最寄りの図書館までもってきてくれるの、最高。取り返そう住民税!そして、どーしても欲しくなってしまった絵本を一冊だけ買った。本当はもっと購入したいけれど、保管する場所もないから。(もちろんお金もない)

 

そんなわけで生命の進化についての絵本のリスト。都内某区の図書館の在庫にだいぶ影響されている。

 

進化(の経過)についての絵本

生命が海で誕生し、魚類両生類爬虫類と経て人類が誕生した。というあらすじの絵本たち。時々宇宙と地球の成り立ちを含む。

 

せいめいのれきし 改訂版

せいめいのれきし 改訂版

 

難易度:★★
ご存知「ちいさいおうち」の著者バージニア・リー・バートンによる進化論絵本。私はこの手の科学絵本が大好きなので、もともと本棚にあって何度か子供に読んでいる。絵は素敵だけれど、子供にとっては長いし話は割と単調で面白くないのでは?とおもっていたのだけれど、それでも時々本棚から引っ張り出してきては読んでくれと要求してくるのだから、やはり子供に引っかかる何かがあるみたい。

  

13800000000ねん きみのたび (HERS BOOKS)

13800000000ねん きみのたび (HERS BOOKS)

 

難易度:★
4歳(のうちの息子)でも理解できる

「せいめいのれきし」の簡略版。「せいめいのれきし」では個々の種にふれているところが「両生類」みたいな類で説明されている為、もう少し小さい子供からイケるように思える(大人視点)。ただし、宇宙の成り立ちや原子についての言及があり、その点より網羅的とも言えるかも。ただし、小さい子供向けなので、説明も表面的というか…息子は説明に納得いかない感を出していた。

 

 難易度:★★★
4歳(のうちの息子)にはちょっとギリギリ…

 

もともと小学3年生あたりをターゲットにした福音館の月間絵本「たくさんのふしぎ」の一冊だったもの。小学3年生をターゲットにしただけあってすこし難しいような気がするけれど、違いはさしてなさそう。事実、息子は大人しく聞いていた。

この本の良いところは、現在から始まって一度人類を過去に辿っていくところ。アフリカの原始人から猿に、そして生命の起源まで。全てが世代交代によって種の変化(?)が起こったということを説明してから、もう一度地球の歴史を最初から説明する。遠い昔より始まるより身近な感じがする(大人視点)。

 

 

いのちのつながり (福音館の科学シリーズ)

いのちのつながり (福音館の科学シリーズ)

 

難易度:★★
4歳(のうちの息子)でもなんとか理解できる

 

 上の「いのちのひろがり」と同じ福音館の本。ただしこちらの方が少し小さい子向けにしようとして意図を感じる。前半は植物と動物の違いや、細胞の話、生命の発生の話など自然科学の基礎になっていて、後半が生命の歴史の話になっている。

この本には「いでんし」という言葉が出てくるんだけど、説明は「さいぼうのなかのいでんしはさいぼうをはたらかせたりおやのせいしつをこどもにつたえたりしているんだ」ってだけなので、息子がどのぐらい内容を理解したかは謎。ただ、全体に説明はあっさりしているので、逆に幼児でもなんとか内容についていけるのかもしれない。前半の自然科学の基礎部分は子供も興味深そうにしていた。

 

進化論に言及のある絵本

進化論に言及のある絵本。「せいめいのれきし」もそうだけれど、進化の絵本って「魚の次に両生類が現れた」といった表現なので、じゃあ、この最初の「両生類」ってのはどっからきたのよ?空から降ってきたの?みたいな疑問には答えてくれない。あるいは、なぜたくさんの生物がいるかみたいな疑問にも。

子供のこの疑問に答えるためには進化論を説明する必要がある。「いのちのひろがり」にはさらっと説明があるもの、きっちりダーウィンの進化論を説明した絵本がこちら。

 

ダーウィンの「種の起源」: はじめての進化論

ダーウィンの「種の起源」: はじめての進化論

 

難易度:★★★★★
4歳(のうちの息子)には難しい

 

 福岡伸一も好きだし、美しい絵に一目惚れして買ってしまった。(アマゾンは不当に高いから注意)しかし難しかった…ダーウィンがどのように進化論を思いつき発表したかという歴史的経緯もカバーされていたり、目の発生について触れられていたり、4歳にはちょっと早かった。でも絵がまちがいなく美しいから、読み聞かせすれば聞いてくれるし、本棚においておけばそのうち理解してくれるでしょう。

 

 

進化ってなんだろう (ようこそ恐竜はくぶつかんへ (6))

進化ってなんだろう (ようこそ恐竜はくぶつかんへ (6))

 

難易度:★★★★
4歳(のうちの息子)には難しい 

 

進化論についての絵本。これも息子の食いつきがイマイチだった本。昔の人の疑問(大きな骨やみたことのない生き物の化石)から地層の話、ダーウィンの話と繋がる。地層の話は特に難しかったみたい…だって見たことないもんね…これはそのうち化石とか地層を実際に見せにいかないと。

 

その他
カモノハシくんはどこ?―生きものの分類学入門 (福音館のかがくのほん)

カモノハシくんはどこ?―生きものの分類学入門 (福音館のかがくのほん)

 

 難易度:★
4歳(のうちの息子)でも理解できる

 

どんなグループわけをしても仲間はずれになる可哀想なカモノハシくんのお話。4歳だとカモノハシという生き物の特殊ささえ伝わったか謎。しかも後半はみんな違ってみんな良い的ダイバーシティなまとめになっており、息子の進化への興味の足しにはならなかったかな。

もっと生物の進化がきっちり理解できていればカモノハシの生き物の特殊さが面白くなってくると思うのだけれど…

 

 

ならべてくらべる動物進化図鑑

ならべてくらべる動物進化図鑑

 

難易度:★★★★★
4歳(のうちの息子)には難しい

古い生き物の絵があって、それが何の動物の祖先かを当てるクイズから、それぞれの動物の特徴などを説明した図鑑。4歳にはちょっと難しかったようで、クイズにもあんまり興味を示してくれなかった。

 

そして最後に探していた本

これが私が探していた本だった!

進化のはなし―地球の生命はどこからきたか (児童図書館・絵本の部屋)

進化のはなし―地球の生命はどこからきたか (児童図書館・絵本の部屋)

 

難易度:★★★★
4歳(のうちの息子)にはちょっと難しい

 

少し難しいけれど、生命の進化の歴史だけでなく、進化が変異と突然変異でてきていることや、環境に適応する形質を持った遺伝子がなぜ生き残るか、具体的に説明してくれる。自然淘汰を説明してくれたのはこの絵本だけだった。残酷だけど自然淘汰を説明しないと理解出来ないからね。

4歳にはさすがに少し難しかったのと、ショッキングだったみたいだけど、多分、年長さんぐらいになったら生命の進化について最高の一冊。

 

まとめ

進化論を理解するには、まず植物や動物の発生(世代交代の仕組み)、淘汰についての考え方といった前提知識が必要。

生物の発生については「いのちのつながり」に、淘汰についての考え方は「進化のはなし」で触れられている。

4歳ぐらいから「いのちのつながり」を、年長ぐらいから「進化のはなし」を読むのが良さそう。あくまで大人による知識を子供に伝えるという意味において。

 

 感想

大人は特に何の疑問もなく受け入れている進化論だけれども(まあクリスチャンとか受け入れていない人もいるけど)、それを理解するには、自然科学のいろいろな知識が必要なことを思い知らされる。植物観察とかもっとさせないとなー。

それから、親がキッチリ必要なことが説明されていると思う本より、この説明では理解できないのでは?みたいな本の方がウケが良かったりするから、子供の知識に対する「理解」と「受容」というのは大人とは違うのかもしれない…

 

 

2020年の追記

上でいちばんおすすめの本をあげているけれど、もっともっとおすすめの本を見つけてしまった。それがこれ。

 

 難易度:★

宇宙の始まりであるビックバンから惑星としての地球の成り立ちなんかも含まれているのだけれど、とにかく簡単。進化の歴史をある程度わかっている大人がみると、「おっ。あれのことだな。」ってのがわかるようなイラストが入っているけれど、お話としてはその辺は全くのスルーだったりして、科学的に正しくてそれでいて子供がわかりやすい。簡略化したもの。とはいえなのか、だからこそなのか、進化というのが世代交代によってなされたことに触れていたり、ツボは外さない。もちろん簡略化されていて、淘汰についての言及はないし、上でいちばん簡単とした「13800000000ねん きみのたび (HERS BOOKS)」にすらあった、類(両生類とか)の説明さえない。親が絵をみれば、これは魚類だなとかわかるのだけれども。そんなわけで、これ一冊では物足りないかもしれないけれど、いちばん最初のとっかかりとしては良い。

 

というわけで、子供が生命の起源に興味をもったら、最初にオススメの本はこれです!