或るワーキングマザーの日記

意識高い素敵なワーキングマザーには全然なれない。素敵な奥様なんてからきし無理。でもなんとかボチボチやってます。

お兄さんになったので

保育園からの帰り自転車降りてマンションの部屋まで、いつも通り荷物はぜんぶ母が持たせられていた。リュックにヘルメットに上着(着ないで1.5km走って帰って来た)に週末カゴに積んで忘れてたボールまで。「ママお荷物いっぱいだね」とイヒヒと意地悪く笑う息子。ところが今日は、なんだか息子が赤ちゃんの頃の事を思い出してしまい、着替えに使用済みオムツの大荷物に、プラスで本人抱っこ(10kg越え)に比べたら、本人歩いているだけですごいと思ってしまい「お兄さんになったねえ。赤ちゃんの時はもっといっぱいのお荷物を持って、さらに君を抱っこしてたんだよ」と口から出てしまう。いやいや、荷物全部母に待たせて、全然お兄さんじゃないんだけど。

 

褒められて嬉しくなったのか、居心地悪くなったのか、エレベーターの中で「貸してごらん。」といって、上着を着て、ヘルメットを被り、リュックを肩にかけ、ボールを持ってくれた。

 

本当にお兄さんになったなぁ。

息子のお箸計画、期間大幅短縮につきデスマーチになる

何を隠そうこの私、子どもの頃お箸の持ち方がおかしかった。いわゆるバッテン箸というもので、箸がクロスする持ち方だった。

 

大学に入って一人暮らししてから、こっそり子供用の矯正箸を使って練習して直した。当時は大人用の矯正箸などなかった。

 

そんな事もあって、子供には早くお箸がつかえるようにならなくていいから、正しい持ち方で持てるようになって欲しいと思っていた。

 

私の頃は小中学校の給食も先割れスプーンだったし、ちょっとずつ練習すれば大人になるまでにはなんとかなるでしょうぐらいの計画であった。

 

ところが、保育園から年末に、来年度から給食がお箸になるとお知らせが来た。聞いてないよ〜!お箸計画、20ヵ年計画だったのが急遽3ヵ月計画に変更じゃん。IT業界ではおなじみのデスマ(デスマーチ)に突入である。

 

ちなみにこの時使っていたのはエジソンのキッズ向けのやつ。親指のリングはないが引っ掛ける突起があり、人差し指と中指用のリングが付いている。もちろん他のエジソン同様二本の箸は連結されている。普通のお箸なんか、正しく持つことさえ難しい。

 

まず、エジソンの人差し指中指用のリングを外してしまう。ちょっと使いにくそうにしていたものの、5分ほどで慣れて普通に使えるようになった。

 

デスマを完遂するのに大切な事は投資を惜しんではいけないという事である。とにかく人をつぎ込み環境を整える。金だけが開発期間を短縮できるのだ。過去に、隣のプロジェクトがデスマすぎて毎日夕ご飯が支給されていて、その余ったお弁当をもらったことがある。叙々苑弁当だった。美味しかった。

 

という訳で、1週間ほどしてリングなしに慣れたころ、Amazonでシリコンパーツで繋いだだけの箸を追加購入。挑戦のステップを限りなく小さくして、本人のやる気をなるべく失わせないようにする作戦である。投資こそがデスマを制す。

 

 

リングなしにした時は割とスムーズだったので、いきなり普段の食事に実戦投入だったけど、これはなんだか難儀しているので、ここからはおやつで練習させる事にする。これもモチベーション維持のための投資である。叙々苑弁当である。

 

まずは箸で摘みやすそうな小さなグミで練習を始める。ところが最初は箸を正しく動かす事もままならない。すぐに集中力が切れた息子がブチ切れて、お皿のグミを鷲掴みにして口に放り込む。

 

ダメだってば!!普段ならここで「そんな事するならもうお終い」にするんだけど、なんたってデスマである。一秒でも長くコードを書いてもらわないと困る。じゃなかった、1秒でも長く練習してもらわないと困る。おしまいにできない。投資投資。

 

仕方ないので淡々とお皿にグミを足し、大袈裟に褒めながらもう一度練習させる。箸っぽい持ち方になれば、「すごい良い感じ!」「あとちょっとじゃん!」(全然ちょっとじゃない)と褒めそやす。そして、箸でグミを5ミリでも持ち上げれば、「もう、コレは出来たも同然だから食べて良いよ」と。投資、投資。叙々苑弁当。投げ出されたら終わりだからな。

 

すると、意外とちゃんとまた箸をもって練習をするのである。そのうち、何度か摘もうとして連続で失敗すると、その摘み損ねたやつを素早く手で摘んで口に放り込む。仕方ない、それも黙認。5秒頑張ったからいいよ。

 

お皿の上のグミを箸でおいかける。掴めたら食べる。掴めなくても5秒ぐらい頑張ったら食べる。そしてまた練習。

 

そんな練習を2、3 日やって、コグミが一袋なくなる頃、なんとグミが持てるようになった!しかも、次はラムネで練習したいらしい。やる気を見せてるぞ。投資、すごい。

 

硬いラムネはグミよりずっと難しい。グミは摘めるようになったのに、ラムネは全く掴めず、ツルツルと滑ってゆく。箸で滑るラムネを追いかけながら、つまみ食いしていく。さっきからつまみ食いばかりだ。

 

それを眺めていると、

 

育児書に書いてあった、結果ではなく過程を褒めろ。ってこういう事かもしれないと、ふと思う。

 

ずっと、結果ではなく過程を褒めてきたつもりだったけど、結局「〇〇が出来たのは頑張ったからだよ」って結果が出た時に言うのって、それはつまり私が認めていたのは結果だったのでは?

 

お箸でラムネが掴めなくとも5秒練習したのだから、その過程を認めているならば、ラムネを一粒食べて良いことになる。もしかして、コレが過程を褒めるってことかも?

 

ちょっと、技を失敗しても餌をもらっていた水族館のイルカの調教を思い出したりしなくもないけど、頑固で母の言うことなんか絶対聞かないと思っていた息子と一緒に、お箸の練習が出来ているし。イルカに有効なら言わんや人間をや。

 

予定外だった箸の練習のおかげで、母として少し成長出来たのかもしれない。今までやってるつもりで口だけだった、ごめん、ごめん。

 

 

 

 

 

パルスオキシメーターを買った話、その2

前回

busy-bee.hatenablog.com

Aliexpressをリサーチしまくって、なんならアメリカのFDAのサイトもリサーチして良さげなパルスオキシメーターを見つけて買った、そのお値段1300円。

 

もし万が一コロナにかかっても、いまならまず自宅療養となるだろう。自分や自分の家族がコロナに罹って悪化したとき、入院の交渉するためのエビデンスとして、SpO2値を使いたい。その命がかかったシュチュエーションを、1300円のパルスオキシメーターに託せるか。無理だね。壊れていてずっと高い値を示し続けたらどうしよう。って絶対不安になっちゃうよね。

 

それから、私が買ったのはSpO2と心拍数が出るだけのもの。より正確にデータを取得するためには、PI値という値が測れるものがよいらしい。PI値ってどうやって計測してるのか知らないけど、この値が大きいほどその測定の精度が高いので、この値が高くなるように装置を装着するよう試行錯誤すると良いっぽい。

 

よし、もう一台買う。今度はPIも測れるものを、別メーカーで別のお店から。全く違う二つのパルスオキシメーターの値が同じ傾向であれば、結果の値にそれなりの信頼性がでてくる。

 

そうなると、もう一台よさそうなやつを選ばなくてはならない。

 

論文を見つけた

探しているとこんな論文を見つけてしまった。

 

The Accuracy of 6 Inexpensive Pulse Oximeters Not Cleared by the Food and Drug Administration: The Possible Global Public Health Implications(高価でない6つのパルスオキシメーターの精度はFDAの基準を満たせない)

https://www.lifebox.org/wp-content/uploads/2016/06/The-Accuracy-of-6-Inexpensive-Pulse-Oximeters.pdf

 

 

この論文では50$以下で購入できる6つのパルスオキシメーターをテストした結果がまとめられている。FDAの基準を満たせない…ショッキングなタイトルにちょっと傷つく。まあ、FDAのデータベースを見ていると、501kの申請はザルじゃないかと思っていたから、FDAの501kを通っていても信頼できないという事実にあんまり驚きはないけれど。

 

 

実は前回買ったのはContec Medical Systemsという会社の製品なんだけれど、この論文でテストされた6つのパルスオキシメーターのうちの一つがこのContec社製なのである。

 

そして、なんとこのテストで、FDAの基準を満たした2つのパルスオキシメーターのうちの一つでもあるのである!やったー、すごい!結構信用できそうじゃん。

 

ただ、安易に安心できないのは、こういう安価な製品は特に、個体ごとのバラツキがあるってこと。1300円の機材に全数検査など望めない。この論文を書いた人が購入した個体が当たりだっただけの可能性は多いにある。私が運悪く不良品を引く可能性もある。命がかかっているのだから、もう一台買っておきたい。

 

この論文は2016年、コロナが発生するより前に書かれている。つまりここに載っているメーカーは、コロナ以前からパルスオキシメーターを製造していたそれなりに信頼できるメーカーというわけである。参考になる。というわけで、この論文で使われているパルスオキシメーターのメーカー公式ページとAliexpressの出品を探していくが、全然見当たらない。

 

唯一見つけられたのがShenzhen Jumper Medical Equipmentという会社。FDAのデータベースを調べても、コロナ以前からの登録が載っていたし、上の論文みても、3番目ぐらいには精度が信用できそうだったから、これをAliexpressで探してみる。なぜか、高い…Contecが1300円だったのに、これはPIが測れるモデルだと3000円ぐらいする。。。悩むぞ。(しかしContecにはPIが測れるモデルはないのであった)

 

諦めて日本メーカーを探して、運命の再会

悩んでいる間に、日本で日本メーカー製みたいな顔して売っている奴のOEM供給元で他に良さげなメーカーがみつけられないかな…と探す。マニュアルPDFとかをみても製造元のメーカーまで書いてあるものは少ない。ふと、とあるメーカーで一つだけBluetooth付きのモデルがあるパルスオキシメーターを見つける。お値段13800円。

 

Bluetooth付きってからにはデータ連携するアプリが必要なんだけれど、こんなITに縁がなさそうなメーカーにアプリ開発できるのかな…?製造だってOEMなのに?もしかして、OEM供給元のアプリでは?というわけで、そのモデルの公式ページから、Google Playストアに飛んでみる。あ、アプリの開発元がJumer Medicalって書いてある〜!

 

これは、もはや運命でしょ。Jumperのものを3000円で買うわ。日本で一万円以上で売られていると思うと、3000円が俄然お買い得に思えてくるから不思議。

 

Aliexpressで見つけたJumperのパルスオキシメーターはほとんどBluetooth付き。だけど、Bluetooth技適の問題がある。日本で電波を出して使うには、日本の法令に準拠しているという認証を取った機械でないといけないのだ。取得してない機械を使うのは電波法違反である。(まあ家で使ってる分にはまずバレないけど)面倒臭い。上の日本メーカーのラインナップにあるBluetooth無しモデルと同じ外観のものはAliexpressにはなさそうだし…

 

 悩みに悩んで、Bluetooth無しで、外観は違うものの、ディスプレイの表示が日本メーカーモデルと同じものを買いました。27$、約2800円。

 

(ここまで2200文字。説明長すぎ)

 

その後

購入してから毎日Aliexpressのページを覗いては、配達状況をチェックしている私。ある日、中国国内を配送されているのをみながら、ふと思った。この間の日本メーカー、メーカーの商品写真にもwebページにも技適番号なかったけど、Bluetooth技適ちゃんと取得しているのかな?

 

よーし検索しちゃうぞー。技適にはデータベースがあって検索できるようになっているのだ。まず日本メーカー名で技適番号を調べる。見つからない。日本メーカーが売っているモデル名で検索する。見つからない。え、私、電波法違反見つけちゃった?そんなまさか?

 

イチかバチかでJumperで調べる。

 

あ、あった〜!!!!しかも、Jumper製品の型番で掲載されている。技適はモデル毎にとる必要があるため、もし内部でなにか構成が違っていたら、別型番で取り直す必要がある。というわけで、この日本メーカーがbluetooth付きと称して売っているのが、Jumperのとある型番のものと全く同じであることが判明。

 

これなら、日本で堂々とBluetooth使えるし、あーーーーー!これを買えばよかった!!もうちょっと早く気がついていたら…残念。私としたことが技適のDBを調べなかったなんて、完全なる落ち度。

 

もし、もし、これからShenzhen Jumper Medical Equipment のパルスオキシメーターをAliexpressで買いたいという人がいたら、JPD-500Fってやつを買って私の無念を晴らしてください…どうか、お願いします…

 

尚ContecもJumperもまだ届いてないので、実際どんな感じかは全く不明だから、なにかあっても責任は取れません(←)

 

 

さらにおまけ: 上の論文について

論文のタイトルだけ見て、安いパルスオキシメーターって役立たないじゃんって思われると困るので、補足。

論文ではどのモデルでも、SpO2 90%-99%の間では比較的正確な値を示した事、こういった安価なパルスオキシメーターの精度を向上させることで、発展途上国などの医療の向上が期待できる事が書かれていて、完全にその存在を否定している訳ではないです。

コロナに罹った時に計測したいSpO2は90%以上だと思う(90切ったら流石に入院したいぞ)ので、役には立つはず。

 

ふー長かった。誰が最後まで読むの、こんな長い話?

Aliexpressでパルスオキシメーターを買った話

 

コロナが猛威を振るっている。医療崩壊が叫ばれて久しい。そろそろパルスオキシメーターが欲しい。しかし、日本のメーカーの信用できそうなやつは軒並み売り切れである。判断が遅い。

 

Amazonでも楽天でも売っているのは怪しげなメーカーのものばかり。全部怪しすぎて正直どれを選んでいいかわからない。

 

しかし、怪しくはなさそうな日本メーカーのものだって、ニプロとかオムロンとかじゃなければ自社製ってことはありえない。XXXXXとかどう考えても誰かにOEM生産させているはず。だから、AliexpressでOEM元の製品を探せばよくない?

 

パルスオキシメーターは医療機器であるからには、国からの何らかの認証がある。Aliexpressのユーザーを考えると、日本の認証を取っていることはアドバンテージにはならないけれど、アメリカの認証は売る側の差別化としてありそうである。

 

 

というわけで、アメリカのパルスオキシメーターの認証について調べる。ふむふむ。FDAが501kというフォームで認証しているらしい。Aliexpressで「pulse oximeter FDA」と検索する。うーむ、たくさん出てくる割には本当に認証されたか怪しい。認証にはつきものの認証番号が書いていないところが多い。なんか認証されたメーカー名にモザイクがかかったあやしい認定証を掲げているセラーも多い。こんなん絶対フェイクでしょ。本当に認証されているならメーカー名にモザイクを入れる理由がない。

 

うーん、これではどれを信用していいかわからない。あ、FDAはデータベースを公開してるじゃん。ラッキー。よし、これで本物を見極めちゃる。

 

510(k) Premarket Notification

 

FDAで品目にpulse oximeterと入れて検索する。で、出てきた認定のうち中国メーカーっぽいやつを適当にクリックして、さらにsummaryをクリックすると、認定が取れた型番がわかるのでこれを控えておく。

 

次に、メーカーのオフィシャルwebを探して、ロゴなどを確認した後、そのメーカーやメーカーのブランド名でAliexpressを検索する。メーカーwebがあってもAliexpressにオフィシャルなshopを持っていないところは除外する。

 

そんな感じでいくつかメーカーにあたりをつける作業をしていた。その時、ふとAliexpressで目についたメーカー名をFDAのデータベースに入れてみる。あ、これはガチのやつだ…。指先型のパルスオキシメーターだけでなく、いろいろな医療機器の認証をFDAで取得している。良いぞ。

 

さて、このメーカーはAliexpressにオフィシャルショップが....あった!やったー。もう勝ちでしょこれ。

 

さて、どのモデルにしようかな、ってあれ。。なんか日本で日本の企業が売っているのとそっくりの形のものがあるぞ。日本メーカーの名前とその中国メーカーの名前でgoogleすると、日本メーカーの方のマニュアルPDFに製造メーカーとしてこの企業の名前が!私が目論んでいた、OEM製造元を見つけたぞ!やったーもうこれ買う買う!

 

ちなみに、お値段は日本メーカーが8000円ぐらいで、Aliexpressだと1300円ぐらい。

日本メーカーは検品とかちゃんとしてるかもしれないし、外装が一緒でも高いグレードの中身かもしれない(←これってOEMだと結構ある)から、その差が不当だとは思ってないし、日本メーカーから買えるなら買ったほうがいいかもしれないとは思うけど、買えないので仕方ない。

 

というわけで、やっとパルスオキシメーターを発注しました。使うことになる日が来ないといいな〜。

 

しかし新年の挨拶もなしに、今年一発目の投稿がこれなの?ま、いっか。

 

 

 

 

 

子育てのマニ車

チベット仏教マニ車

チベット仏教にはマニ車と言うものがあるらしい。回転する円筒形のパーツにお経が刻まれていたり、お経が内蔵されていて、それを一回転させると、お経を一度読んだのと同じだけの徳が積めるという。

チベットの寺院には色とりどりのお経が印刷された旗がはためき、マニ車が並んでいるのだそうだ。色とりどりの旗はタルチョといい、これも風になびく度一度読経した事になるらしい。チベット仏教はなにかと便利だ。

そんな事を、昔子供が生まれる前にとある小説で読んだ。 読んだ当時でさえ、チベットは遠い場所だった。息子が生まれて、なおさら遠く感じるようになった。そしてコロナの今、チベットはさらにさらに遠くなった。

 

 

 

最近の息子のブーム

息子が少し前からなぞなぞだとかクイズにハマった。そしてクイズを母にも出してくるようになって、一つ困ったことがあった。

何問かクイズを出したと思ったら

「次はママが問題だす番!」って言い出すのだ。

 

そんなこと言われても、すぐには思いつかない…

 

息子のクイズは「あがつく甘い食べ物なーんだ」(答え: アイスクリーム)みたいな簡単なのがほとんどで、それも大抵「あがつく甘いアイスクリーム…じゃなかった、食べ物なーんだ?」みたいな可愛いことこの上なくなってるものばかり。だから、私も気負わず簡単なクイズを出してあげれば良かったのかもしれない。

 

だけど、その時の私はその適当なクイズさえ考えるのが面倒で、全てのクイズの答えを目の前にあるモノで統一する事にした。

 

息子である。

 

「ママが世界で1番大好きな子供はだあれ?」とか、「ママの宝物の年中さんはだあれ?」とかとにかく答えが息子になる問題ばかり出した。あまりに簡単な問題に文句が出るかな?と思ったけど、なんだかんだで嬉しいらしく、案外喜んだので、それからずっとその路線で行くことにした。

そしてそのうち母が「クイズ出すよ〜。問題、」と言うだけで、「ハイッ、俺!」って答えるようになった。

 

「問題です。」「ハイッ、俺!」「正解!問題です。」「ハイッ、俺!」「正解!問題です。」「ハイッ、俺!」「正解!問題です。」「ハイッ、俺!」「正解!」「ハイッ、俺!」「正解!」「ハイッ、俺!」「正解!」「ハイッ、俺!」「正解!」「ハイッ、俺!」「正解!」…

 

いろいろ省略されすぎている。

 

でも息子が「俺!」と言い、母が「正解」と言うたび、息子の中で小さなマニ車が回っているのを感じる。自分が母に愛されている存在であると言うマニ車が。いつか息子が大きくなって、全て忘れてしまっても、彼の中に残り続ける何かになるように祈りを込めて、母は今日もクイズを出してマニ車を廻す。

 

 

今は世界を見にいけなくとも、息子が日々新しい景色を日常に持ってきてくれている。息子がいて本当に良かった。チベットに行ってマニ車を廻せなくとも、息子の心のマニ車は廻せるから。コロナで退屈しないで済んでいる。

 

 

いつかコロナがおさまったら、息子とチベットに、高山特有の青い空にはためく色とりどりの旗と、本物のマニ車を見に行きたい。私が昔読んだ小説は、そういえば少年がその両親と共にチベットで大冒険する話だったから。

 

 

 

 

昭和から変わらぬ子供と令和の教育的指導

息子がSwitchのマイクラにハマった。むしろ超熱心な勧誘と、手取り足取り懇切丁寧な指導によって、夫が、無理やり子供をマイクラ沼にはめたと言っても良い。

 

朝起きたら速攻Switchに突進して、保育園から帰ってきてもSwitchに噛り付いている。食事だの風呂だの生活の全てをやらせるのに、以前の10倍ぐらいの労力が必要になった。辛い。

 

辞めさせるのが本当に難しい。そもそもマイクラはゲーム的にきちんと終了しないと、死んで手持ちのアイテムを失ってしまう。なので親といえど昭和のようにプチンと終わらせるわけにいかないのである。さすがにそれは可哀想すぎてできない。となると、必死に説得するわけだけれど、全くと言っていいほど聞かない。まあ、私も子供の頃こんな感じだったけれども。

 

とうとう1日1時間で強制終了、つまりSwitchのペアレンタルコントロールによる制限が導入された。

 

しかし、コレで一件落着とはいかなかった。なぜなら、我が家には3X歳児がいるからである…

 

ええ、息子が1時間やった後、夫がマイクラを(ペアレンタルコントロールを解除して時間無制限で)やるのである。息子?食い入るように、画面見てますがな。

 

最初、夫がプレイしているのを見るだけで満足していた息子が、だんだん自分もやりたくなってきて、ご機嫌最悪になって「パパばっかりずるい!」って泣き出す。

 

5歳なんだから、当たり前や。(←突然の関西弁)

 

「パパは子供の時勉強いっぱいやったから、ゲームたくさんやっても良い」とかいう謎理論を夫が子供に言い出すので、(何言っとるんじゃ、エンジニアは一生勉強じゃ)と妻は「パパももうおしまいの時間だよ」と冷たく宣言する。

 

妻および母にゲームを止められた昭和と令和の少年たちは風呂に入っていった。

 

令和の教育的指導

お風呂から上がってくると、息子が体を拭きながら「ママ、ちょっといい?」と呼ぶ。

「ママ、こっちこっち。パパは来ないで」と母だけをリビングから寝室に連れて行く。

 

寝室に入ると、いつもは通るドアすべてが半開きの彼が、背後のドアをきっちり閉めて、おもむろにバスタオルを床に敷いて座り込む。お尻が直接床につかないように。なにせ、風呂上がりすっぽんぽんだから。

 

「ママもここにきて」と母を前にすわらせると、神妙な面持ちで、

「パパにゲームおしまいって言ったらダメ。いい?わかった?わかったならもうあっちのお部屋(リビングのこと)行っていいよ」

 

 あ、これ俺、叱られている…!みんなの前で叱るな別室に呼び出せって言うビジネス書とかに書いてある、今風な叱られ方で、俺は夫にゲームをやめさせたのを叱られている…!

 

いやいや、それ、キミがもっとゲーム見ていたいだけじゃん。なんで母が諭されなければならないのか。息子の真面目な顔におかしくなって、笑いを噛み殺しながら、(後で子供のいないところで、夫と子供の前でゲームすることについて話し合わないといけない)と考えなから、神妙な面持ちで

「はい。わかりました」と答えた。

 

しかし、ウチは一人っ子なこともあって、こんな風に別室に呼び出して叱った事はない。ということは、保育園で学んだんだろうなぁ。

 

子供が大きくなってきて、母の知らない世界で学んだことを見せてくれる度に、こうやって手を離れて行くんだろうなぁ。と感慨深い。

 

 

 

 

 

 

 

 

区によってインフルエンザ の予防接種の助成が意外と違った(令和二年度版)

うちの区はインフルエンザの予防接種に助成がある区なのだけれども、ネットを見ているとない人もいるみたいで、疑問に思ってネットで調べたけれど、まとまったデータは少し古かった。2016年。
www.hokeni.org


と言うわけで、23区全部調べてみた。そうしたら結構違った。千代田区すごい、18歳まで無料。千代田区住みたい、住めるものならば!渋谷区もいいね。
そしてまったく助成がない区も多かった。あるだけマシなのか…文句言っちゃいけないかな。

コロナ特例? 助成額 条件など
千代田区 全額 生後6か月から18歳未満
中央区 なし
港区 3,000円(各回) 生後6か月から中3まで(15歳)
新宿区 全額 生後6か月から13歳未満の方
文京区 2,000円(各回) 生後6か月から中3まで(15歳)
台東区 2,300円(各回) 生後6か月から中3まで(15歳)
墨田区 なし
江東区 全額 生後6か月から小学校2年生
品川区 1,000円(各回) 1歳から中3まで(15歳)
目黒区 なし
大田区 2,000円(各回) 1歳から中3まで(15歳)
世田谷区 1,000円(各回) 1歳から中3まで(15歳)
渋谷区 全額 1歳から中3まで(15歳)
中野区 1,000円(各回) 生後6か月から小学校に入学するまで
杉並区 なし(但し子育て応援券が使用できる) 子育て応援券は2歳まで無償配布。5歳までは60%offで購入できる
豊島区 なし
北区 なし
荒川区 なし
板橋区 なし
練馬区 なし
足立区 なし
葛飾 1,000円(各回) 生後6か月から中3まで(15歳)
江戸川区 なし


各区の予防接種のページは確認したけれど、それ以外のところに書かれていたら見落としているかもしれないからなにか発見した方は教えてください。