或るワーキングマザーの日記

意識高い素敵なワーキングマザーには全然なれない。素敵な奥様なんてからきし無理。でもなんとかボチボチやってます。

新しい交渉術

お盆休みの初日の朝11時。外は暑過ぎて最早出かけられない。

 

 

‪成長によってマシになったものの、すぐに不条理進行になる子供の遊びに朝早くから付き合って3時間。昨晩必死に仕事する私を横目に先に寝ていた夫は自分の寝室(いつも1人で寝ている。これも許し難い)で未だ寝ている。

 

3時間の間に、ブロックやら絵本やら様々なおもちゃが引っ張り出され、昨晩畳んだだけでタンスにしまってなかった洗濯物の山は、なぎ倒されていた。

 

絶え間なく話しかけてくる子供と、散らかった部屋にうんざりして、甘いと思いつつ「ママお片付けするから、1人で遊んでて」と交渉するも、受け入れられず、「なんでママの言う事だけ聞かなくちゃいけないの!」と怒られる。

 

全てが面倒になって、私と息子の寝室に逃げてゴロゴロしていたら、ドアの向こうから、あちこち動き回る物音と、「はあ〜、大変だなぁ」と呟く声が聞こえる。

 

これは、もしかして…?

 

 

その時やっと起きだした夫がリビングに入って来たようで、息子に「何してるの?」と訊く。

 

「お片付けしてるの。はあ〜、大変だなぁ」とわざとらしく呟く息子。

 

「そうなんだぁ。」と答えて、夫はシャワーの為風呂場に消えていく。優雅ですこと。

 

しばらくすると、息子が部屋に入ってきて、ベッドの空いた隙間に飛び込んで母に「何してたと思う?」と訊く。

 

「何かなぁ」としらばっくれると、

「お掃除してたの。疲れちゃった」

と倒れ込むフリをしながら教えてくれた。

 

「だから、ママもお片付け手伝って」と言われれば、一緒に手伝わざるを得ない。

 

その後にはまた不条理な事が度々起こるごっこ遊びに延々付き合わないといけないとしても。

 

ついこの間まで、泣き喚いて要求することしか出来なかったはずなのに、なかなか高度な交渉術を使うようになっちゃって。成長を日々眺めるのは本当に楽しいなぁ。